和光市駅前かわはら内視鏡・消化器内科クリニック

便潜血検査と大腸カメラ検査の違い

便潜血検査の意義

便潜血検査の意義便潜血検査は、あくまでも「便に血液が含まれているかどうか」を調べる検査であり、消化管内のどこで出血しているのか、出血量はどの程度なのか、どのような異変がおきているのか、といった詳細を把握することはできません。
そのため、考えられる疾患も大まかな予測となり、当然ながら治療方針を決定することは難しくなります。
しかしながら、便潜血検査で陽性となれば、「何らかの異常が起きている」ということを認識することはできるため、病気を早期に発見するという意味では、意義のある検査と言えます。

大腸カメラ検査の意義

大腸カメラ検査の意義大腸カメラ検査は腸内にスコープを挿入して直接観察する検査であるため、どのような異変が起きているのかを正確に把握することができます。
そのため、便潜血検査で陽性と診断された方の二次検査(精密検査)として意義のある検査となります。
また、大腸カメラ検査は「検査」という目的だけでなく、「治療」という機能も兼ね備えています。例えば、出血の原因が大腸ポリープであれば、大腸カメラ検査時に切除することが可能です。また、仮に大腸がんが見つかった場合でも、初期のものであればポリープと同様に切除して治療することができます。

特定できる疾患

上述の通り、便潜血検査では厳密に疾患を特定することはできません。あくまでも「このような疾患の可能性がある」という推察の範疇に留まります。
対して大腸カメラ検査では、疾患を特定することが可能です。特定できる疾患の例としては、下記が挙げられます。

便潜血検査と大腸カメラ検査、どっちを受けるべき?

「結局、どっちの検査を受ければいいの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。結論として、下記の条件に当てはまる方は大腸カメラ検査を受けるべきと言えます。

  • 食生活が偏っている
  • 排便時に出血が見られる
  • 長期的に腹痛が続いている
  • 何らかの気になる症状がある
  • 40歳以上である
  • 親族に大腸がんになった方がいる
  • 大腸カメラ検査を受けたことがない

上記に該当する方は、大腸がんのリスクがある、もしくは何らかの消化器疾患に罹患している可能性があると判断できるため、大腸カメラ検査を受けた方がいいでしょう。

反対に、例えば39歳以下で特に気になる症状がないといった方は、まずは健康診断時の便潜血検査を受ける形で問題ないと言えます。ですが、その際に便潜血陽性と診断された際には、速やかに大腸カメラ検査を受けるようにしましょう。

当院の内視鏡検査

当院の内視鏡検査当院では、消化器診療・内視鏡検査に特化した医療機関として、患者様に安心安全で高品質な内視鏡検査を提供できるよう、様々な工夫を実施しています。便潜血検査にて陽性と診断された方や、内視鏡検査を受けることを検討されている方は、下記より詳細をご確認下さい。

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